問題作が
傑作になるまで
初代宮川香山 《褐釉蟹貼付台付鉢》
          1881(明治14)年  重要文化財 東京国立博物館蔵
          Image: TNM Image Archives
高橋由一 《鮭》(部分)
          1877(明治10)年頃
          重要文化財 東京藝術大学蔵
原田直次郎 《騎龍観音》(部分)
          1890(明治23)年
          重要文化財 護國寺蔵(東京国立近代美術館寄託)
菱田春草 《黒き猫》(部分)
          1910(明治43)年
          重要文化財 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)
初代宮川香山 《褐釉蟹貼付台付鉢》
          1881(明治14)年  重要文化財 東京国立博物館蔵
          Image: TNM Image Archives
高橋由一 《鮭》(部分)
          1877(明治10)年頃
          重要文化財 東京藝術大学蔵
原田直次郎 《騎龍観音》(部分)
          1890(明治23)年
          重要文化財 護國寺蔵(東京国立近代美術館寄託)
菱田春草 《黒き猫》(部分)
          1910(明治43)年
          重要文化財 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)
高橋由一 《鮭》(部分)
1877(明治10)年頃
重要文化財 東京藝術大学蔵
SECRETS OF NATIONAL IMPORTANT CULTUAL PROPERTIES:AN EXHIBITION CELEBRATING THE 70TH ANNIVERSARY OF THE NATIONAL MUSEUM OF MODERN ART, TOKYO
2023年3月17日(金)ー5月14日(日)東京国立近代美術館
重要文化財全68件のうち51点が集結

本展について

東京国立近代美術館は1952年12月に開館し、2022年度は開館70周年にあたります。これを記念して、明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち、重要文化財に指定された作品のみによる豪華な展覧会を開催します。

とはいえ、ただの名品展ではありません。今でこそ「傑作」の呼び声高い作品も、発表された当初は、それまでにない新しい表現を打ち立てた「問題作」でもありました。そうした作品が、どのような評価の変遷を経て、重要文化財に指定されるに至ったのかという美術史の秘密にも迫ります。

重要文化財は保護の観点から貸出や公開が限られるため、本展はそれらをまとめて見ることのできる得がたい機会となります。これら第一級の作品を通して、日本の近代美術の魅力を再発見していただくことができるでしょう。

重要文化財とは?

重要文化財は、1950年に公布された文化財保護法に基づき、日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料などの有形文化財のうち、製作優秀で我が国の文化史上貴重なもの等について文部科学大臣が定めたものです。そのうち特に優れたものが「国宝」に指定されます。

高村光雲 《老猿》 1893(明治26)年
          重要文化財 東京国立博物館蔵
          Image: TNM Image Archives初代宮川香山 《褐釉蟹貼付台付鉢》 1881(明治14)年
          重要文化財 東京国立博物館蔵
          Image: TNM Image Archives原田直次郎 《騎龍観音》 1890(明治23)年
          重要文化財 護國寺蔵(東京国立近代美術館寄託)高橋由一 《鮭》 1877(明治10)年頃
          重要文化財 東京藝術大学蔵菱田春草 《黒き猫》 1910(明治43)年
          重要文化財 永青文庫蔵(熊本県立美術館寄託)竹内栖鳳 《絵になる最初》 1913(大正2)年
          重要文化財 京都市美術館蔵福田平八郎 《<span class="hp_ff_anti">漣</span>》 1932(昭和7)年
          重要文化財 大阪中之島美術館蔵岸田劉生 《麗子微笑》 1921(大正10)年
          重要文化財 東京国立博物館蔵
          Image: TNM Image Archives
初代宮川香山 《褐釉蟹貼付台付鉢》 1881(明治14)年
重要文化財 東京国立博物館蔵
Image: TNM Image Archives

見どころ

  • 史上初、展示作品
    すべてが重要文化財

    明治以降の絵画・彫刻・工芸の重要文化財のみで構成される展覧会は今回が初となります。明治以降の絵画・彫刻・工芸については、現在68件が重要文化財に指定されていますが、まだ国宝はありません。本展ではそのうち51点を展示します。

  • 「問題作」が「傑作」になるまで
    指定の歩みから浮かび上がる近代日本美術史

    明治以降の作品が最初に重要文化財に指定されたのは1955年。以降、いつ、何が指定されたかをたどっていくと、評価のポイントが少しずつ変わってきているように見えます。それはすなわち、近代日本美術史の研究の深まりの反映でもあるでしょう。

  • 東国立近代美術館所蔵の重要文化財全17件を公開

    10年前の開館60周年記念展「美術にぶるっ!」展では当館の所蔵品・寄託作品計13点の重要文化財をまとめて展示しましたが、今回はその後に指定された作品や、国立工芸館の鈴木長吉《十二の鷹》も加えた17件を初めてまとめて公開します(会期中展示替あり)。

開催概要

東京国立近代美術館 70周年記念展 重要文化財の秘密

会場
東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー
会期
2023年3月17日(金)~5月14日(日)
開館時間
午前9時30分~午後5時
  • ※金曜・土曜は午後8時まで開館
  • ※入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(3月27日、5月1日、8日は開館)
アクセス
東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口徒歩3分
問い合わせ
ハローダイヤル 050-5541-8600
主催
東京国立近代美術館、
毎日新聞社、
日本経済新聞社
協賛
損害保険ジャパン、
大伸社
報道関係問い合わせ
東京国立近代美術館70周年記念展 
重要文化財の秘密 
広報事務局(共同PR内)
Email:jubun2023-pr@kyodo-pr.co.jp
電話:03-6264-2382
住所:〒104-0045 中央区築地1-13-1
銀座松竹スクエア10階
  • ※開館日は変更になる場合があります。
  • ※会期中展示替えがあります。

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