1970年の大阪万博を記念して制作された「MEDAL EXPO'70」は金、銀、銅の三種類発行。
これらは日本万国博覧会協会が発行し、造幣局が製造を担当、日本万国博記念メダル協会が販売を行いました。
全てのメダルには大阪万博の象徴である桜のマークが施されています。
金メダルは若手アーティストであった杉浦康平氏がデザインを手掛け、抽象的な表現で「人類の限りなき進歩」を波の曲線で表現。
このデザインは当時としては非常に革新的で、金の輝きとの調和が見る者の目を引きました。
この金メダルは特に存在感があり、ケースの中心に配置されています。
銀メダルは、著名な彫刻家である佐藤忠良氏がデザインを担当し、「人類の調和」をテーマに巨木や花を描きました。これらは桜のマークとしても解釈できる繊細なデザイン。
銅メダルは、先鋭的なデザインで知られる福田繁雄氏が担当し、人類の進歩と「平和」をテーマにデザインしました。
彼の作品はトリックアートを用いた遊び心あふれるもので、人間の広がる腕を通じて世界の可能性を表現しています。
金メダルは最もコンパクトで、重さ13.4グラム、直径2ミリメートルです。
銅メダルは16グラム、直径34ミリメートル、そして銀メダルが最も重く18グラムで、直径も銅メダルと同じ34ミリメートルです。
3つのメダルはセットでの発行もあり、黒い特別ケースに収められていました。
このケースはメダルの魅力を一層引き立てます。
発行されたセットは全体で20万部で、金銀銅それぞれの価値が異なりますが、金が最も価値があります。デザインの普遍性と希少性がその価値を高めています。
大阪万博の金メダルは、半世紀以上経った今でもコレクターにとって価値があり、特に2025年の大阪万博に向けての関心の高まりとともに再評価されつつあります。
これにより、新たに市場に出回る可能性もあります。
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【まとめ】万国博覧会エキスポ70記念メダルとは?
2025年の4月13日から10月13日にかけて、大阪の夢洲で国際博覧会が開かれる予定です。
その主なテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。
また、新型コロナウィルスの影響で、2020年に予定されていた東京オリンピック・パラリンピックが2021年に延期された経緯があります。
この博覧会は、コロナを乗り越えた新たな時代への日本からのメッセージとして、非常に期待されています。
金の市場価値が高騰している現在、記念メダルや金貨の買取価格にも大きな影響があります。
特に2020年11月時点で金価格が高いため、記念金貨や金製メダルの売却には好機と言えるでしょう。
EXPO70記念メダルのおすすめ買取サービスは以下でまとめています。
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